中小企業は悪循環にはまっているのか?木走日記 - 不思議な経済大国ニッポン?企業経常利益は5年連続過去最高更新中なのに民間企業平均給与は9年連続減少中を、興味深く拝見して。

労働者の中でも、中小企業の労働者の収入の落ち込みが
特に激しいとのこと。
中小企業のほうが、大企業と比べて
いわゆるおいしい仕事が少ないんでしょうね。
だから会社としてもうかりにくい。
労働者の給料も増えない。


中小企業の経営者自身の収入ももしかしたらあまり増えていないんですかね?
増えているどころか、労働者と同じように減っているか?


年収200万円以下が1000万人を超える事態になったことは、
それらに該当する人の中に怒りがたまり続けていることを意味し、
それがいつ、どういう形で爆発するか
秒読み段階でしょうか。


その怒りを少しでも解消したくても
中小企業は、もしかしたら経営者自身の収入も減っているかもしれず、
その経営者にさらなる努力を強いるのはもしかしたら無理かもしれず、
そういう状態だと、
中小企業がいまの状況から抜け出すのは
かなり困難かもしれませんね。


悪循環にはまってしまっている?
どうしたらいいんでしょう?
怒りの爆発という形の破滅、ハードランディングしかないんでしょうか。
ソフトランディングとしての
労働者の収入のゆるやかな増加は実現できないんでしょうか。


仕事でもうけないことには
労働者の給料を増やすことはできない。
中小企業の仕事の多くは、大企業の下請けでしょう。
大企業は、中小企業を安く使って利益を出しているのでしょう。


大企業の経営者は、
短期的に利益が出さえすれば、自分自身の収入は安定だから
長期的なことは二の次にしているのかもしれません。
中小企業を安く使えば
短期的には利益が出るかもしれませんが
長期的には、中小企業が疲弊し、
それが大企業へも影響与え、利益が出なくなるはずです。
でも、そうなるころには、いまの経営者はとっくに逃げている。


大企業の場合、経営者だけではなく
株主も自分たちの取り分を要求するので
その観点からも、短期的利益が重視されるのかもしれません。
株主の多くは、長期的なんてことは考えていないでしょうから。


そうさせたくはないですが、
そうさせないためにはどうすればよいのか。


短期的利益しか追求しないということは、
自分のことしか考えないということです。
でも、自分のことしか考えないということは
ある意味自然なことかもしれませんからね・・・
それを、他人のことも考えるようにさせることは
簡単にはできない。
他人のことを考えることが、自分にとってもよいことである
ということになればよいのですけれども
なかなかそういうふうにはならない。


どうすればよいのでしょうか。