北海道新聞の記事より、道職員の貞本医師、医師不足の島の診療所へ自らが赴任

以下の北海道新聞の記事から。

医師不足… 道保健福祉部技監が志願、焼尻へ 来月赴任(05/17 08:37)

 医師不足問題を担当している道保健福祉部技監の貞本晃一(てるかず)医師(54)が自ら志願し、六月一日付で留萌管内羽幌町・焼尻島の道立焼尻診療所長に就任する。部次長職に相当する技監が、下の課長職ポストの診療所長に就くのは極めて異例。貞本医師は十六日、高橋はるみ知事の記者会見に同席し、深刻化する医師不足への危機感から、「最後の手段として自分が行くしかないと思った。高齢者が多い島民の命と健康を守りたい」と、意気込みを語った。

 志願のきっかけとなったのは市立根室病院の医師不足問題。貞本医師は「常勤の外科医が一人もおらず、医師が一日おきに当直せざるを得ない状況。助けてほしいと何度も頼まれ、何とかしたいと思った」と話す。

 貞本医師ら道の担当部局は焼尻診療所に勤務する外科医(32)の派遣を検討。しかし、同診療所は医師一人と看護師一人だけの体制で、後任医師が見つからないと島からは医師が一人もいなくなってしまう。このため、貞本医師が自らの赴任を決断した。これにより、診療所の外科医を市立根室病院に六月一日付で派遣することも可能となった。

 貞本医師は内科医。一九八五年に道職員となり、浦河、帯広、稚内の各保健所長を経て、九九年から道保健福祉部などで医師不足解消策の策定や病院間の医師の調整役を果たしている。

なかなかできることではないだろう、これは。
医師はなるまでがたいへんだし、
なったらなったで、責任がとても重い職業だし、
なる人が少ないのはよくわかる。


せめて、それに報いることができる待遇を用意できればと
考えるが、難しいのだろう。