情報有益率 なんて言葉はないかもしれませんが。

なるべく「有益な」情報を得るためには、
少ない情報にしか触れないよりは、
多くの情報に触れたほうがよい、
と、単純には言ってよいかもしれない。


では、多くの情報に触れるための
媒体は何が有利か?


何が有利か?という問いに対して正解に近づくのは難しい。
なぜならば、
数ある媒体それぞれで、
扱う情報の種類や得意分野が異なり、
媒体同士を比較することが難しいからだ。


しかし反面、
「有利でない」=「不利」な媒体を挙げるのは比較的簡単だ。
多くの情報を伝える機能を持つことが難しい媒体を挙げればよいからだ。


その一つがテレビだ。


テレビは映像という媒体を使っているので
発信する情報量は多いかもしれないが、
映像が、発信側の一方的なスケジュールで発信され、
受信側のコントロールが一切できないため、
映像から受信できる情報量が
発信された情報に対して
きわめて少ない割合しか受信できない。


さらに、
発信する情報の作り方に制約が多い、
例えば、
情報を番組という形で、
一定時間内に詰め込むために
情報を加工しなければならなかったり、
情報がまるまる捨てられたりして、
「発信される情報」自体が
発信者により加工されている時点で、
情報の量がかなり少なく圧縮されてしまっている。


テレビはこのような性質を持っているにもかかわらず、
受け手側が持つ印象は
多くの情報を受けていると錯覚しやすいので、
注意が必要だ。