「言う環境、聞く環境」「言う習慣、聞く習慣」

テレビは気軽に見ることができる。
テレビのスイッチを入れれば番組が流れてくる。
だから、聞く(見る)習慣は
自然とテレビになる。


ネット以前はテレビがほとんどだった。
しかし、
テレビはしょせんテレビ会社が作るもので、
作る人たちがどんなに公平、中立をめざしても
限界がある。


限界があることを知った上で
テレビを見るのであれば、まだよい。
しかし、人々はしばしばそれを忘れる。
テレビから流れてくることがすべてであると思い違いをする。


ネットが普及してブログなどを通じて
誰もが世間へ向けて「言う環境」ができてきた。
ブログを利用する人が増え
「言う習慣」を持つ人が増えてきた。


言ったことは、世間に聞いてもらえて初めて意味を持つ。
ネットの「聞く環境」は整ってきているだろうか。
「聞く環境」において
テレビをしのぐ、テレビに迫るのは簡単ではないけれど、
ネットの「聞く環境」はある程度まで普及しないと
ネット全体としての「力」は発揮できない。


ネットの「聞く環境」「聞く習慣」。
パソコンのスイッチを入れると
テレビでの「番組が流れてくる」ことに相当するような、
ネットの情報が「流れてくる」仕組みができないと、
「聞く環境」「聞く習慣」において
テレビに迫ることはできない。