いつの時代でも既得権者と非既得権者の二者が存在する。現代でも当然存在する。既得権者と非既得権者との間の格差の、時代のちがいによる大小は問題にはならない。たとえば江戸時代における両者間の格差はとても大きく、現代ではそれに比較して小さいというのは、当事者にとって何の意味も持たないからだ。

非既得権者にとって
既得権者との間にある言われなき格差が問題である。


既得権者は自らの既得権をなるべく守ろうとする
非既得権者は自らの権利を獲得しようとする
獲得するためには
権利を既得賢者から奪わなければならない
そこで戦いが起こる。
いつの時代でも戦いが起こってきた歴史があると思う。


現代でも戦いがきっとこれから起こるのだろう。


平和な世の中をと言っているのは
既得権者だけだ。
平和な世の中が続くだけでは
非既得権者は非既得権者のままだ。
社会の構造が劇的に変わってこそ、
非既得権者は権利を獲得することができる。


非既得権者の中に
爆発するだけのエネルギーがたまっていき
いつか爆発する。
世界のあちらこちらで
爆発がすでに起こっている、
いろいろな形で起こっている。


既得権者が非既得権者を力でおさえこむばかりでは、
反発のエネルギーをためさせるだけだ。
しかし、おさえこまないことには
既得権者の権利は守れない。
だから、しかたなくおさえこむ。
でも、永遠におさえこむだけの力はない。
いつか、おさえこむことができなくなる。
そのとき、非既得権者がためていたエネルギーが爆発する。


過去の歴史では、それが繰り返されてきた。
今後の未来でも繰り返されるのだろう。


また、現代では、
自分が非既得権者だと思っている人の多くが、
実は既得権者であるということも多いと思う。
真の非既得権者は
現代ではまだほんのひとにぎりなのかもしれない。
その人々の中に
エネルギーが確実にたまっていっているのだろう。
そして、
既得権者が最後の一線を越えたとき
一気に爆発するのだろう。