誰かのための秩序は、他の誰かの妨げになる。

それは仕方のないこと。
全員のための秩序というものは不可能。
誰かのための秩序が一旦でき上がれば、
その秩序によって
不利益をこうむる者が必ず規定される。


その不利益をこうむる者は、
その不利益を取り払おうとする。
それは、
秩序に対する反抗という形で現れる。


利害が一致しない者の間の争いとなる。


争いを終わらせるには、
争っている者のどちらかが
自らの不利益を取り払おうとする意思を取り下げるか、
争っている者のどちらかが
消滅するか、
現時点での秩序の形を
不利益をこうむっている者自身の不利益がなくなるよう
変えるか。